8月某日
馬事公苑でダ・ヴェンチュアズの無料ライブがある。
・・・私がそれを知ったのは街の掲示板のチラシか、FM世田谷を聴いていてなのか記憶は定かではないがとにかくすぐに観に行こうと思ったのは憶えている。
すぐさまノッてくれそうな仲間たちに誘いのメールを送ったのであった。
サイコビリーの要素の1つであり予てよりサーフ・ミュージックからの影響を公言している我々にとって、無料でヴェンチャーズが観れるというのはなかなかありがたいお話である。
ライブが始まる19時より1時間半ほど前からレジャーシートを敷いて場所取り。まだ周囲に人はまばらである。私はビールを買いにコンビニへと繰り出した。
普段 酒と言えばビールしか飲まない私だが、この日はなぜか初めに缶チューハイに手が伸びた。前日の飲み過ぎのせいか、それともはたまた生でヴェンチャーズが観れる興奮のせいなのかわからない。普段と違う週末のシチュエイションに、少し浮足立っているようでもあった…。
誘いにノッてきた私のバンドのメンバー、HOOT STRINGS、COUNT THREEの面々らと合流し乾杯。。と、いきたいところだが祭りの中のライブが行われる一角のみ、なんと会場内は禁飲食・禁煙。理由は、普段馬を放牧している芝生なので塩分・糖分その他こぼされると馬に害があるから、ということであった。
お馬ちゃんの為なら仕方が無い・・・、すごすごとあきらめる。普段と違う週末のシチュエイションに、戸惑う私。
場所取りしていた地点まで向かう途中、SPIKEやPINK PARTY POODLESのメンバーらとも偶然バッタリ。サイコビリーズの音楽の懐は深いのである。
そうこうしている間に、ライブはスタート。しかしCDとは違うアレンジや、覇気のない老人たちの演奏に我慢に我慢を重ねた結果、一時間で音をあげた私は普段と同じ週末のシチュエイションに持ち込むべく、一行を居酒屋へといざなった。そして世田谷の夜は更けていくのであった。
本当はサーフ・ミュージックからの影響はあんまりない。